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[ 155] 404 Blog Not Found:「希望は、戦争」?こちらをどうぞ! - 書評 - ルポ 貧困大国アメリカ
[引用サイト]  http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51026764.html

たとえば「ワーキングプア」を読んで、日本が格差社会であると思っている方は、本書を読んでその認識を新たにせざるを得ないだろう。
本書「ルポ 貧困大国アメリカ」は、超大国アメリカが、貧困の面でも超大国であることを克明に伝えた一冊。私はかの地に住んでいたこともあり、そこに行く回数も少なくないのである程度知っているつもりであったが、それが「つもり」でしかなかったことを改めて認識させられた。
新自由主義登場によって失われたアメリカの中流家庭 / なぜ貧困児童に肥満児が多いのか / フードスタンプで暮らす人々 / アメリカ国内の飢餓人口
世界一高い医療費で破産する中間層 / 日帰り出産する妊婦たち / 競争による効率主義に追いつめられる医師たち / 破綻していくアメリカの公的医療支援 / 株式会社化する病院 / 笑わない看護師たち / 急増する医療過誤 / 急増する無保険者たち
本書は、サブプライムローンが払えなくなったある家庭の、住宅差し押さえシーンから始まる。住宅ローンも住宅差し押さえも、もちろん日本にもある。しかし日本ではワーキングプアに住宅ローンが下りることはまずあり得ない。しかし、かの国では、自己破産した貧困層にすら貸し出す住宅ローンが存在していた。それがサブプライムローンである。
もし住宅価格が下がらないのであれば、最悪貸し手は住宅を差し押さえてしまえば損はしない。それならば誰に貸そうが問題ないはずだ。その考えがサブプライムローンの根底にあった。そこにおいて、借り手は金融というねずみ車の中の、ねずみに過ぎないのだ。
その「ねずみ」たちの上にいるはずの中産階級も、いつ「ねずみ化」するかわかったものではない。彼らをそこに追いやるには、入院一回で事足りる。虫垂炎の手術、ニューヨークでは平均243万円で入院はわずか1日。日本では5日入院しても、30万円を越えることはまずない。手術そのものは、わずか62,500円だ。
ただし、これはあくまで費用であって、どちらの国にも保険があるので、被保険者はその全額を支払うことはない。日本ではほとんどの人が3割負担だろう。しかしかの国では、そもそも保険が自己負担。10割負担も珍しくないし、保険に入ろうにもカヴァー率の高い保険は当然値が張る。かの国で自己破産する人は年間140万人にも及ぶが、そのうちの半分が「病気破産」だという。このあたりの事情は「SiCKO」にも描写されている。
ひどい。たしかにひどい。が、ここまでは「まだ」日本の事情を量的にひどくした「だけ」と言えばそう言えなくない。しかし、かの国には質的に日本とは決定的に異なる貧困層事情が一つある。
派遣社員の待遇が正社員よりもひどいのは両国とも共通しているが、しかし日本の派遣社員の派遣先に、海外というのは滅多にない。ましてや戦地ともなれば。グッドウィルやフルキャストが「ひどい」なら、トラック運転手をイラク派遣するKBRは何と評したらいいのだろう。
でも日本人としてイラクに行ったところで、ニューヨークにある日本のメディアにはずいぶん追いかけられました。でも、なぜそんなに騒ぐんです?苦しい生活のために数少ない選択肢の一つである戦争を選んだ僕は人間としてそんなに失格ですか? たまたま九条を持つ日本に生まれたからといって、それを踏みにじったとなぜ責められなければいけないんでしょう?
この下り、人ごとには全く聞こえなかった。私も彼と同じ選択肢を選びかけたのだから。私の場合、たまたまもっと実入りのいい仕事が見つかったおかげでそちらに進まなかったが。
アメリカ社会が僕から奪ったのは二十五条です。人間らしく生き延びるための生存権を失った時、九条の精神より目の前のパンに手が伸びるのは人間として当たり前ですよ。狂っているのはそんな風に追いつめる社会の仕組みの方です。僕が米兵としてイラクで失ういのちと、日本で毎年三万人が自ら捨てるいのちと、どちらが重いなんて誰に言えるんですか?
「自分は自分、他人は他人」が日本よりずっと徹底しているかの国の人々も、さすがにこのことを無視できなくなってきた。今年はその国の最高指導者が変わる年。次の大統領は、かの国をどうするのだろうか。
だからどうだ、所詮外国のことだ、という見方も本書に対しては可能である。しかし、本書が示すかの国の今日の姿は、日本の明日としてありうる姿の一つとしてあまりにリアルだ。
■米軍には「最後の人間」達しかいない 本を読むのが遅いので、3週間あまりかけてようやく「歴史の終わり」を読了した。この3週間の間にリアルは当然動いているわけだ。平成16年5月6日現在の「今」の様子をみて感じるのは現在の米軍の兵士達は、まさしくフランシス・フクヤ
向こうは社会システムに軍が組み込まれていますよね。立身出世のために戦で一旗挙げようとした農民などがいた戦国時代のようです。軍を維持するために貧困層をわざと作っているのでは?とすら感じてしまう面があります。
岩波の本は返品が利かないので、小さな本屋にはほとんど置いていない。にもかかわらず、この「ルポ 貧困大国アメリカ」は、他社の新書の間に寂しそうに挟まっている。こういう本は、買って損はしない。
戦争という選択肢が命をお金に変える手段になるんですね。良し悪しは別として、日本にもしこの選択肢があったとしたら自殺者は減るんでしょうか。
学校の図書館の新着図書に入っていたので、以前読みました。この手の本は結構読みやすいし、入り込みやすいですね。
そういえば、一年ぐらい前にとある月刊誌に「戦争が人々を平等にするが故に、社会的弱者は右傾化する」といった趣旨の、あるフリーターの書いた文章が載っていましたが、現実はそうはいかないのかもしれませんね。
国民皆保険制度は、今回の選挙で争点になっていますが、流石自己責任の国ですね。しかし、その根底には政府からの強い独立心があるので、日本人の感覚でそれを理解するのは容易ではないでしょう。
そうなんですか…大手書店しか行かないので気づきませんでした。新書ランキング上位になっているのは気づいてましたが。
日本だと貧困にあえいだ若者が「向かわせられる先」として「老人介護」があるのでないかと思いました。
いつまで経っても食うので精一杯な給与のまま対策も無い介護職の状況と、強制ボランティアとして若者に介護させようとする動き、老人介護をめぐる利権構造(1人の介護に付き国から38万支給され5人分の介護はベテラン介護士一人で十分らしいというのは氷山の一角でしょうね)、「だれもやりたくない事を、嫌々ながらもやらさせる」という下地は十分だと感じます。あっちの戦争とこっちの介護の差といえば、それこそ給与の点はもちろん、拘束時間などはありますが、日本では戦争よか導入しやすそうという点もあるかもしれません。
若者が疲弊しきって自滅と同時に海外からさらに安く人材を調達という筋書きすら見えてきそうです。そしてそれが回らなくなる頃には介護される人間もする人間もいなくなりそうなタイミングですしね。

 

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