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行っとは?/ レイク

[ 96] 見学に行ってきた。
[引用サイト]  http://kengaku.exblog.jp/

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全国発売は28日ですが、なんと、都内ではちょうど私の誕生日3月27日発売とのこと。なんたるシンクロ。ビックリしました。
書店によっては写真集だけでなく、「社会科見学に行こう」や「ニッポン地下観光ガイド」なんかも一緒に棚展開されたりするようです。
上記書店に入って、棚展開などを見かけたら、ぴろりのやつがんばってるじゃん(実際にがんばっているのは営業さんですが)とか思ってやってください。
サブタイトルに「巨大工場、地下世界、廃墟… 」と入っているように、それが本の内容の一部でもあります。
茨城、神奈川、千葉の巨大な工場。共同溝、地下鉄、首都高なんかの地下世界。旧長崎刑務所や軍艦島(外観)なんかの廃墟(廃墟というより、産業遺産ですな)が掲載されています。とはいえ、それらがメインか?と問われたら、別にそういうわけでありません。
屋久島の写真や、御徒町のとあるお店の写真、富津岬のテトラポッド、権現堂の死人花、長野の山奥の花火村、無人島など、とにかく「この人どこ行ってるの?」と思っていただけるような内容になっています。
あとがきで少し触れているのですが、この本にひとつ筋があるとしたら、人工物と自然の対比。そして少々の混沌。
さて、毎度おなじみとも言える「加速器の夜」ですが、今回は初心に戻り、加速器のカッコ良さを前面に出したイベントにしたいと思います。理論より初期衝動。
難しいことはなるべく少なくして、加速器ってなんだろう?という人たちが大いに楽しめるようなイベントにする予定です。
約2時間は、世界各地にある加速器の写真をプロジェクターに投影しながら、先生方に解説していただきます。
昨年12月に「社会科見学に行こう!」、今年1月に「ニッポン地下観光ガイド」をそれぞれアスペクト社から出したばかりではありますが、今度はマーブルトロン社からお話をいただき、3月末に今までの見学写真+αの集大成ともいえる写真集を出版することになりました。
デザイナーさんは、thumb M の大橋 修さん。アメリのパンフレットや御法度のポスター、その他ファッション関連の雑誌レイアウトなど数多く手がけている方で、最近ではスウィニー・トッドのポスターなども手がけているようです。
個人的にツボなのが、ロック、ストック&ツー・スモーキング・バレルズのポスターを手がけていることでしょうか。ロックストック?は個人的に大好きな作品なので、こんな所で関連の仕事をされた方とお仕事をできるとは感激です。
詳細はまだ発表できない部分もありますが、ページは100ページ前後を予定しています。良い作品に仕上がると思いますので、ご期待ください。
日本各所にある見学可能な地下施設を一冊にまとめました!本書を持ってダンジョンのような地下施設に出掛けてください。
さまざまなオブジェやお店の内装、舞台などを鉄を使って作り上げている鉄鋼アーティスト倉田光吾郎(クラタコウゴロウ)さんのオフィシャルサイトだ。
倉田さんの作品で一番有名な作品は、やはりなんと言っても「1/1スコープドッグ」だろう。工房に入り奥まで行くと、そこにはネットで何度も目にしてきた実物大のスコープドッグが置いてあった。もうそれだけでテンション上がりまくり。
普段このブログは1エントリーの写真を多くて10枚くらいにしているんだけど、今回は嬉しすぎてドンと28枚公開。画像表示が遅かったらすみません。
ちなみに全体的には大きいのだけど、やはり人が乗るには狭そうだ。これに飛び乗るにはかなり運動神経が良くなければ無理そうだ。
今まで「地下」や「重機」などを扱い「土木」をかすめたことはありましたが、土木全体を扱うのは初めて。そこで、土木になじみのない方にも楽しんでいただけるよう、土木とは何か?日本にはどんな土木構造物があるのかなど語りたいと思います。
また、現場の方にも来ていただいて、計画段階から完成までのプロセスや現場ならではのエピソードをお聞きしたいと思います。

 

[ 97] ベンチャーはどこへ行ったのか 〜 ベンチャー支援の「5階層」:村上敬亮 情報産業の未来図 - CNET Japan
[引用サイト]  http://japan.cnet.com/blog/murakami/2008/03/08/entry_25005671/

六本木ヒルズにはただの良い迷惑だと思いますが、ヒルズ族という言葉の終焉とともに、ITベンチャーブームも葬り去られたような感じがしませんか。「何だ、金儲けか・・・」みたいな。でも、今の日本には、ベンチャーを必要とする理由がある。ブームとともに単純な毀誉褒貶に晒されるような話とは別次元の重要な役割がある。
最近、ITというと、「IT投資ってなかなか成果が上がらない」とか、「電子政府が上手くいっていない」とか、若干、暗い話が多いなと感じています。かつては、ITの周りって、産業の中でも、何か新しいものを生み出し続けている雰囲気がありましたが、最近は、何かこう、ついに、ITも馬脚を現し始めたか、っていうような冷めた雰囲気があるような気がします。
その大きな背景の一つは、インフラの大普及期が終わり、色々な人の間に、とりあえずITがビジネスや生活の一部として定着したからじゃないかと思います。
政策的に見ても、90年代半ばに「電子商取引」という形でネットワーク活用を売り出し、そこにWintelPCとインターネットの波が追いつき追い越せであっという間に通り過ぎた。2000年にe−Japanと言い始め、インフラ整備に向けた規制緩和や電子署名法をはじめとする法制度整備の流れを加速化する頃から、今度はDSL、そしてあっという間に光ファイバーの市場が立ち上がるわけです。そして電子タグブーム。MSブラスターやWinnyなど、普及期に特徴的な「大丈夫??」という話も含めて、自分も、政策の現場にいて、何となくネタが尽き無いなあという感じがしていました。
 しかし、ちょうどWeb2.0と言い出す頃から、話題の質が変質しているような気がする。「行け!行け!電子政府」では、どうして成果が上げられないのか。ITインフラは導入したけれども、企業のIT投資はどうして目に見える成果を上げにくいのか。CGMのように消費者から膨大な情報が提供されるようになっているのに、なんでそれが、ビジネスに結びつかないのか。出てくるのは、その使い方のまずさに対する反省ばかり。
やっかいなのは、ハードウエアにしても、情報サービスにしても、国内の既存型市場はそれなりに大きく、下手をすれば、その規模はまだ若干ながら伸びているいうことです。だから、みんな、営業利益率が悪くても、本当は将来の業績が心配でも、とりあえず目の前の売上の話に忙しい。「世界的な話題なんかとれなくなって、うちの会社、一応元気じゃん」みたいな。。しかし、この話、どこまで本当なんでしょうか。
例えば、今やどの企業でも、eメールが出来る、インターネットが出来るという環境があるのは、当たり前です。極端な話、会社で用意する事務備品と同じようなものです。事務管理に必要となるような基本的なサーバ/PC環境というのは、会社にとって、戦略的投資というよりも必要コストでしょう。実際、この手のマーケットは、今も、余り増えも減りもしていません。金融業界の世代交代みたいな大波が来ることに伴う変動はありますが、まあ、進歩も後退も余り無いのではないでしょうか。強いて言えば、SaaSをはじめとしたサービス化への流れの中で、情報処理量当たりのサービス単価は、ますます下がっていく方に働き、既存のインフラ型投資の市場規模全体を見ても、今後、長期的には縮小していくでしょう。
これに対して、新たな事業戦略やバリューチェーンの構築を行うために取り組む投資もあります。欧州の規制動向を先取った取引先との化学物質管理のデータベースの共有・整備、流通業の戦略的インフラとするためのebXMLによるWeb-EDIの仕組みの整備、競合他社がまだ取り組めていないような携帯ベースの顧客管理システムの導入など、取り組み方、導入内容は様々です。
後者の投資も、時がたち、誰でも当たり前に行うようになれば、それは、戦略的投資ではなく、当たり前に必要なインフラへと徐々に変質しているのかもしれません。その区別は、言うほど厳密に出来るものではないと思いますが、この区別をどこかで意識しないと、企業にシステムを納めている業者も、単なる事業インフラを提供しているのか、社会的に価値のある戦略的資産を提供しているのか、自らのビジネスの位置づけが分からなくなってしまうのではないかと思います。
この構造が最も先鋭的なのは、上記のようなビジネス空間ではなく、実は、消費生活空間の方だと思います。例えば、ある時期のi-modeは、確かにこうした戦略性に富んでいたと思いますが、その後、特別なインフラではなくなってしまった。インターネットにせよ、携帯にせよ、あっという間に生活インフラを支える消費財になってしまった。買い換えはあるけれども、自らの生活の差別化や特別な楽しさを見つけるために、買われているわけでは必ずしも無い。
もちろん新たなサービスの萌芽が皆無な訳ではありません。楽天やビッターズといったショッピング&オークションサイトはすっかり定着をしました。GREEにせよMIXIにせよSNSの立ち上がりは日本は早かったですし、「はてな」の目指している取組も相当先進的なように思います。@コスメのようなモデルも、かなり日本オリジナルな気がしますし、かつては、よく、ホンダ バモスホビオ トラベルドックバージョンをご紹介させていただきましたが、これもトラベルドッグというページと連動させて商品開発に成功(現在はHonda Dog?)したかなり早い事例だと思います。価格.comや空想生活、百式なども、非常に日本的なネットサービスだと思います。
問題は、これらが大きく育たない。結局、消費者の家計は通信料金の負担に押され、家電を買い控え、無料のサービスに走るという構図になってしまっている。だから、ネットサービスの方も薄く広く儲けるというパターンにつなげられず、しかも客足の増加に伴って自身のインフラ投資が膨らんでしまうものだから、次の戦略に向けた大がかりな投資が出来ない。また、国内では、そこで、どーんとリスクをとってくれるようなファイナンスも、なかなかついてこない。結果、小さくまとまることになる。
加えて、インターネットや携帯アプリなど、オープンで参入しやすい市場出口は限られてしまっているので、そこに新規参入が集中する。ますます、なかなか次に勝ち抜けない。じゃあ、アメリカに行くか・・・? そんなことになってしまう。日本では、どうやったらグローバルに勝てるような新たなサービス・ビジネスが出てくるのか。
「均等ある国土の発展」、「ユニバーサルサービス」、こういったコンセプトは、基本的に、インフラ産業にレントが貯まるときの論理のように思います。いつでも、どこでも、同じようなことが出来る環境を作ろう。ネットもそうです。「いつでも、どこでも、だれとでも」と言っていては、ベンチャー的には、次に行けない。
規制緩和のおかげでインフラ業者同士が競うようになり、そのコストが下がったのは、非常に重要な進歩だと思います。しかし、インフラ同士が付加価値サービスとしてコンテンツやネット上のサービスを競うと、通信料金の獲得自身が主戦場になりますから、結局、その上のコンテンツやサービスはおまけになる。どのインフラ業者もみんな同じようなことを始めてしまうので、コンテンツやサービス自身が強烈な差別化の対象にはならない。
「いつでも、どこでも、だれとでも」、同じではない環境。つまり、「今だけ、ここだけ、あなただけ」になってこないと、サービスやコンテンツは、高い価値を持ってこないんだと思います。大事なのは、エッジのたったユーザが人と違う行動空間が持てること。そういう人たちのニーズに応える思いっきり高品質な行動空間を作り上げること。次にそれを一般消費者にチョイ見せし、衒示的消費への誘惑に勝てない層に切り売りしていくこと。それが新たなサービスの基本的な価値創造パターンになるのではないでしょうか。
仮にそこまでは良いとすると、では次に、どうすれば、最初に、思いっきり高品質な行動空間が作れるのでしょうか。もちろん、天才的なプロデューサーが作ってしまう場合もあるんだと思います。しかし、ITがこれだけ普及し、消費者からも様々な発信が行われるようになった中、威力を発揮してくるのは、一人の天才よりも、むしろ、設計的なコミュニケーションの広がりではないかと思うんです。
「消費者個々人にたいしたValueがあるわけではないが、消費者からものづくりに逆流するValueChainは、実はある種の設計的なコミュニケーションを形成している。その設計的コミュニケーションプロセスの要求に整合的なサプライチェーンを形成できたときに、最も効率的な最適機能分業が出来る(詳細はISEDの議論を参照)。
「いつでも、どこでも、だれとでも」。思えば、高度成長期の三種の神器も、この論理に近い形で大衆消費社会を地でいってきました。今では、プライベートな空間からパブリックな空間まで、全国どこでも同じような駅前空間とコンビニがあり、どこの家にも似たような家庭内空間があります。しかし、こんな風に均質化が進んでしまった今だからこそ、単純に平準化されていない社会空間を取り戻していく必要があるような気がするんです。
我が国発のサービス・ビジネスを育てる。そのための一つの鍵が上述の脱インフラビジネスだとすれば、もう一つの鍵は、脱マスマーケティングではないかと思っています。
これまで、我が国の市場の作り方は、開発者と製造者が売りたいものを考え形にする。それをマス広告にかけて消費者に広く知らしめ、小売店に行けば同じものが並んでいるという環境を作る。そういうマスプロを起点にした市場創造モデルだったように思います。
しかし、今、マス広告が商品選択に与える影響力は確実に落ち始めています(ブランドの確立や、リクルート活動といった面では別です)。あるテレビコマーシャルを見たことが直接商品選択に影響している機会は、ものすごく減り始めている。むしろ、消費者が欲しいのは、「もの」ではなく、「こと」。その商品を選択する理由付けになるような「ことがたり」。商品の機能・品質がある程度そろっているのは当たり前で、その前後に潜在的に付加されているサービスとかストーリーといったもの感性や信頼性に反応し始めている。
先ほどの設計的なコミュニケーションという話にもつながるのですが、今後は、開発者とユーザがむしろ直接つながってしまう。そこでつくられた「ことがたり」に対して、生産者と流通業者が組んで、的確かつ迅速に、ものを作り、ユーザに届ける。そんな時代になっていくのではないでしょうか。
例えば、先ほど触れた化粧品口コミサイトの@コスメでは、その口コミサイトの活動を基に作られたリアル店舗が、大盛況になっており、様々な商品やサービスが売れているそうです。海外などにも持っていけそうですよね。また、ファッション業界では、世界中のデザイナーが日本の裏原宿のサイト(このサイトは、あくまでも代表例です)に大注目。日本人の気づかないところで、日本発のトレンドセッティングが行われていたことも多かったと言います。
あくまで仮想例ですが、昔であれば、日立の基礎研の人が一般ユーザと接する機会なんて、家族以外にほとんど無かったでしょう。でも今は、ネットがある。一度ネットでつながってしまえば、オフをどこでやるかは、本人達の盛り上がり方次第。メーカーの開発者とユーザが直接つながりあうチャンスはいくらでもあります。
また、市場のトレンドということでもそう。例えば、今、ジュネーブで国際自動車ショーをやってるんですが、奥山さんという有名な日本人デザイナーがデザインした車が大評判になっているようです。しかも、2台のうち一台は、電気自動車。山形で作り、ジュネーブに出した車が、EV元年が近いことを期待させる一台として、急に話題になっている。そんなことが、日々どこかで起きてしまう状況になってきているんだと思います。
もちろん、こうした市場がマスマーケットを完全に置き換えてしまうとは思っていません。マス市場は、それそれで、新たな世界とも相互補完性を持ちつつ、一定の役割を果たし続けていくと思います。しかし、この領域は、趣味やニッチの領域というほど狭いわけでもない。ある種の中間的な市場を作り出していくんだと思います。
乗った方が得だと思わせる何かがある。しかも、積極的に外部にアクセスを認めることでネットワーク外部性を解消している。潜在的な貸し借り関係の連鎖。ただし、全体像はなかなか見えない。
こんなネットセントリックなコミュニケーションが、そこはかとなく自立し、あちらこちらに出来てくる。地理的な近接性は問いませんが、ある種の地産地消的な世界を作ってくる。大企業の内外、地域内外を超えてコンテクスト的な理解が進み、単なるマーケティングを超えたトレンド的リアリズムともいうべき第三の読解のレベルをつくる。そんな関係が、あちらこちらに出てくるような気がするんです。
こういう設計的なコミュニケーションに裏打ちされたミドルレンジの市場を如何に立ち上げていくか、その時、その設計的なコミュニケーションが持つ発信力がどれだけ強いかによって、そのサービスモデルがどれだけ世界で勝負できるかも、変わってくる。この辺に、日本の産業競争力を問い直す切り口があるのではないかと感じています。
かつて触れたことがありますが、米国で、ベンチャーに日が当たるのは、それを支える膨大な社会的ネットワークができあがっているからだと、僕は思います。もちろんベンチャー自身が頑張るのは当然ですが、それを支える膨大な支援者と社会的仕組みがあって始めて、浮かぶ瀬もあろう、という感じがします。
自分がベンチャー関係の仕事のお手伝いをさせていただいたとき、非常に印象に残っていることが一つあります。当時は、主として東海岸に拠点を置いていたのですが、その時、彼らが西海岸の人たちを見る時の目線が、日本が米国を見る目線にとても似ていたのです。
西海岸の方が、ITに関しては、支援するネットワークの階層性が深い。だから、より先まで見通せるし、より幅広いポートフォリオを組み、いろいろなプロジェクトを支援することが可能になる。それは歴史が積み重ねてきたもので、後発の東海岸は、今からそこには追いつけないんだ。
当時、僕の付きあっていた東海岸のVCや個人投資家グループは、そう指摘しながらバイオを中心としたポートフォリオに急速に舵を切りつつありました。
僕が米国でベンチャー関連の仕事のお手伝いをしていたときは、西海岸のVCや支援者のネットワークの最上位層は、約13人と言われました。この人達は、だいたい5年後くらいのビジネスを正確に議論している。その次の階層の人は、3年先、その次の階層の人1一年先、その次の階層の人は、だいたい、今起きていることを正確に議論している。最下層の人は、今起きていることへの理解も、ちょっと怪しい。
なまじ真面目な会議というよりは、大きなヨットの上でのパーティーだったり、ベンチャーサポートMtg.のコーヒーブレークの時だったりすることも多いのですが、ちょっと良いビジネスプランを持っていたり、良いことを考えていたりすると、お声がかかる。それが1年先を見て良いプランだと、さらにその上のランクの人に紹介され、さらにその先を見通して見込みがあると思われると、さらにその上のランクの人を紹介される。
上のランクの人になればなるほど、より広い範囲でポートフォリオを組むことが出来るようになりますから、競争状況や組むべき相手などについて、より正確なアドバイスをもらえるようになる。だからこそ、逆に、この階層性が深くないと、カバーできるビジネスポートフォリオが狭くなってしまい、ITでは、東は西に勝てないという話になる。西海岸が5階層なら、東海岸は、3階層。そして、我が日本は、というと、1階層。こういうことではないかと。
階層性が浅いことと、VCや支援者の個人的な資質の高低とは関係はありません。でも、階層性がないと、どんなに優秀なVCや個人投資家でも、一人で勝負しなきゃいけない。これでは、大企業が組めるポートフォリオの範囲にも勝てません。したがって、無理をしようとすると、一か八か勝負みたいなことになってしまう。どうしても、ここに階層性とネットワークがあること自体が重要になってくる。
大企業は、自らのビジネスに自縄自縛となっており、新たなビジネスの横展開が出来ない。他方で、ベンチャー企業は、支援してくれる側に階層性とネットワークが乏しく、セットアップは出来るけれども、セカンドステージへとステージアップしていけない。この構図がそのまま、ちょっと弱りかけたマス市場と、ニッチを埋め続けるベンチャー企業という今の日本の構図につながってしまっているような気がするのです。
自分がいる経済産業省という組織は、まさに、これまで、大企業自身が縛られている○○産業という縦割りをつくってきた組織です。だからこそ、自分たちは、制度論だったり、プロジェクトだったり、ある種の運動論だったりを通じながら、これを横に繋げるような仕事をやらなくてはいけない。そのためにやっていることは何か。実感としていうと、日々、「場の編集者」をどう育てるかということに心を砕く。なんか、結局、そこに収斂しているような気もしなくもありません。ある程度密度の濃い空間を維持するための空間演出法のようなものを持ち、また、それが出来る人を見つけてくる、育てること。結局、これが凄く大事になるのではないかと思っています。
そのためには、そういう場の編集者の育成とプレースメントを担う名伯楽を、日本社会全体から見てポジショニングさせる必要がある。ところが、大企業自身に余裕がなって、むしろ現実は逆方向に向かって走ってしまっているような気がするんです。
現場では、潜在的な設計的コミュニケーションはどんどん生まれつつある。これをどう、顕示的に編集し直し、第三の読解レベルのコンテキストを共有するか。 そこで、サービスモデルを作りたい人、その中でモノを作りたい人、それを支援した人達を、一度に生み出し直さないと行けない。萌芽はあるけれどもつながらない。まさに、そこの「つながり力」が問われている。密度の薄いネットワークを、スモールワールドネットワークに仕立て上げていく。そこを鳩合するような強烈なパワースポットが欲しい。そんな風に感じます。
だからこそ、ベンチャーを巡るストーリーは、今一度、ゼロから見直す必要がある。今あるビジネスネットワークの解体と再構築が必要なときだからこそ、ベンチャーという活力は、やはり、その原動力として欠かせないように思うのです。
今回は、講演録ということで、そうとうラフにしゃべった内容をそのまま再現しています。このため、このまま読んでいただいても分かりにくい部分が多いかもしません。しかし、これ以上長いエントリにするのもどうかと思うので、今回の話の行間は、また、少しずつご説明をさせていただければと思っています。
立場を超えた思いのネットワーク作り、結局は、そこがどこまで広がるかが勝負のような気がするんですが、世の中では、それを裏切るような批判や行動ばかりが目立つような気がして、ついつい、僕も「くれない虫」になってしまいそうです。めげずにガンバらないといけないですね。
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